課題解決プロジェクト事例
名古屋に、長年お取引をしていただいている惣菜メーカー様があります。
スーパーや百貨店などの量販店に入っている惣菜屋を運営し、煮物や佃煮、サラダなどを作られております。
お付き合いが古いが故に、当社を大豆の商社と認識しておられ、大豆の販売のみを行なっていました。
当社としても購買部の方との決まったやりとりだけを行なっていたのですが、食に関する課題解決ができることを知ってもらいたい。という思いから、より幅広いご提案をするよう努力を重ねていきました。
そして、3年程前から、商品開発部の方ともお会いし、大豆だけでなく調味料や添加物のご提案をさせていただくようになりました。
大豆以外でのお取引も少しずつ増える中で、商品開発時の悩み相談などもお受けする機会が増えました。
ある時、「新発売している海藻サラダが、夏場になると海藻の匂いがキツくなってしまう。」というご相談をいただきました。海藻サラダ自体の開発には関わっていなかったにもかかわらず、自社商品の課題解決のご相談を当社にいただいたのです。
最初は、匂いを抑える添加物をおすすめしましたが、そうするとどうしてもラベル表示に添加物名の記載が必要になり、健康志向な商品には少し好ましくない、とのこと。もちろん、お客様のブランドイメージを守ることも課題の一つです。
そこで仕入先の水飴メーカー様に相談し、水飴での代用を提案しました。
水飴も匂いの抑制にはよく使われる商品です。機能的には添加物にも劣らず、塩分も含まれないため健康にも悪くありません。
お客様は水飴の活用方法をご存知なかったので、「すごくいい提案だ。ありがとう。」と喜んでいただくことができました。
また、仕入先へも事前に相談をしていたので、利用量や期間、保管方法などを打ち合わせた後、スピーディーに供給へ対応することができました。
食の課題を解決できる企業である。そう認識してもらうことで、自分たちの役割や使命も一段と大きくなり、今後もよりよい関係性を築いていきたいと考えています。
